本日もコッカー日和_2

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私のピカドン

「ピカッ」   「ドーン」

 中学生だった私は校舎の二階にあった理科室にいた。

 放課後の理科室は写真クラブの部室となっていて、実験道具が収納されていた準備室にある小さい暗室で白黒写真の現像が出来るようになっていたのだ。

 その日も授業が終ってから暗室に篭り、一通りの作業を終えた私は、現像液のアンモニア臭に満ちた庵室から解放されて、少しでも新鮮な空気を体に取り込もうと教室の窓から外に向かって立っていた。

 眼科のグラウンドには野球部の仲間達が練習しているのを眺めていたところへ、視界の右側から強烈なストロボのような光が走り抜けた。

 少し遅れて、その光を追いかけるように右から左へ圧力を伴った大きな音が校舎や窓ガラスや自分の体にぶつかってきた。

 すぐ近くに雷が落ちた事を理解するまではそう時間を要しなかった。

 眼下のグラウンドでは、先生が野球部員に「校舎に入れ」と呼び込む声が響き、やがて人影がいなくなった後にはバットやグラブがポツポツと残された。

 後日先生から聞いた話では、私がいた場所から二百メートル程離れた電柱に落ちたという事だった。

 人生の中で最も雷に近づいた日である

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